カバーオールとアメリカンワークウェアの歴史
掲載されているのは約250着のヴィンテージ。
POST O’ALLSのデザイナー/創設者、大淵毅さんが自ら企画・監修した『Vintage Coverall』は、そのタイトル通り、アメリカンワークウェアの中でも「カバーオール」という一つの服種だけを徹底的に掘り下げたアーカイブブック。
1920年代以前の希少な個体から1960年代以降までを収録。208ページ、オールカラー、全編英語。
一冊をめくっていくと、普段は一括りに「ヴィンテージのカバーオール」と呼んでいる服も、年代やメーカーによって違うことが確かに見えてきます。
大淵毅さんが40年以上追い続けてきたもの

著者の大淵毅さんは、1980年代からヴィンテージワークウェアを追い続けてきた人物です。
1987年にニューヨークへ渡り、フリーマーケットを巡りながらヴィンテージを集め、FITで学び、1992年にマンハッタンでPOST O’ALLSを設立。翌1993年に正式デビューしました。
ブランドの出発点にあったのは、戦前のアメリカンワークウェア。
当時すでに失われていた縫製仕様、ディテール、型紙、糸、ミシンまで研究し、ときにはデッドストックの古着を解体し、昔の業界関係者へ話を聞きながら構造を探っていったといいます。
その大淵さんが長年見続けてきたカバーオールを、一冊に集約したのが『Vintage Coverall』。
アーカイブ提供

そして『Vintage Coverall』は大淵さん一人のコレクションだけで作られた本ではありません。
NIGO®さん、TIME WORN CLOTHINGの邊見馨さん、KAPITALのKIROさん、…..RESEARCHの小林節正さんなど、国内のファッション/ヴィンテージ界を代表するコレクターたちが所有品を提供。
さらにSUNTRAP、PIGSTY、COSMIC JUMPERといった老舗ヴィンテージショップも、それぞれのアーカイブから希少なカバーオールを提供しています。
高円寺阿波おどりの夜に

今日は高円寺阿波おどりの日でした。今年もSUNTRAPの皆さんとヴィンテージの先輩達と、店舗から阿波踊りを見物。
目の前を連が通るたび、カネと太鼓の音が身体に響いてくる。普段はヴィンテージの服が並んでいる高円寺の街が、この日だけは巨大な祭りの会場になります。
そして帰り際にいただいたのがこの『Vintage Coverall』。さらにお土産までいただきました。
SANTRAPはあと3年で30周年だそうです。振り返ると、自分がヴィンテージを見るときの基準や知識の多くは、このお店と先輩たちから教えてもらったものです。
今回の『Vintage Coverall』も、そうやって人から人へヴィンテージの知識や資料が渡っていく一冊なのだと思います。自分もカッコいい先輩たちの後に続いていきたいと思います。



コメント