-疑うことで見つかる真実-
ポイント
・まずは疑うことが重要
・疑ったことを自分で考え抜く
・真理を見つけたら書き残そう
ルネ・デカルト
1596-1650
フランスの哲学者、数学者、自然学者
誰もが一度は聞いたことがあるであろう名言、「我思う、故に我あり」(コギト・エルゴ・スム)が本書には出てきます。分厚く難解な本かと思いきや137pですらすらと読めていきます。
題名の方法序説とは、理性を正しく導き、真理を探究するための方法のことを意味します。理性とは良識ともいい、正しく判断し、真偽を見分ける能力と #デカルト は定義しています。理性が人間を人間たらしめるもので、他の動物との唯一の大きな違いと言っています。
ただ机に座って思索を巡らせるのではなく、旅をし、さまざまな人と交わり、多くの経験をすることで真実が見えてくると言います。ある国では受け入れられない習慣でも、他の国では当たり前に受け入れられている習慣を目の当たりにしたデカルトは、自分の慣れ親しんだことをあまり固く信じてはいけないと述べています。
ものを書くこときは、自分のためにだけ書くよりは公のために書くとより気を使い内容にたいして厳しい目を向けることができ、価値あるものが馬れやすくなるそうです。また書くことによって間違いにも気づくと言っています。
今回で12冊ほど紹介したことになります。書き残すことによって誰かの役に立てればと思っています。
1回目読了 2021/06/10
ご拝読ありがとうございました。それでは、さようなら。気をつけて:)
著者: ルネデカルト 翻訳: 谷川多桂子 文庫: 137p 出版: 岩波文庫
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