貞観政要 (じょうがんせいよう)
-帝王学の基本書-
ポイント
・己の欲望をコントロールしよう
・諫言に耳を傾けよう
・常に危機に備えよう
呉 兢。670-749。中国・唐代の歴史家。
日本では古くから親しまれ、源頼朝、 徳川家康、明治天皇も学ぶ。徳川幕府中興の祖と言われる八代将軍吉宗もこの書に親しみ、江戸時代の藩主の中でも広く読まれた。
組織の上に立つものはとにかく己の欲望のコントロールが重要で、自己管理の徹底や、臣下の進言をよく聞き入れることが統治の要であると説く。
組織の経営・維持においては、まず原理原則を確立し、まずトップが率先して実行にあたることが大切だと太宗はいいます。
政治をビジネスと結びつけ、起業時の #組織戦略 と軌道に乗ってからの#組織運営戦略 は全く違うものであり、そのヒントも本書には散りばめられている。人材の登用や読書の重要性についても触れる。
本書の構成は原文の漢文、口語訳、現代語訳、そして解説となっていて非常に読みやすいです。時間のない方は、現代語訳と解説だけ読むのもありだと思います。読んでいる途中、山本五十六の格言を思い出しました。
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。」
1回目 2021/05/07
ご拝読ありがとうございましたそれでは、さようなら。気をつけて:)
著者: 呉兢 翻訳者: 守屋洋 出版社: ちくま学芸文庫 文庫: 256p
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