論語
-the 東洋思想-
ポイント
・仁と礼を身につけた者が聖人
・聖人を目指す者が君子
・君子が現実的な理想像
・一見魅力的な弁舌家には仁がない
孔子
前551-479
中国の思想家
孔子が生きた時代は春秋時代。政治の乱れ下克上がある社会。そんな厳しい環境の中で論語は生まれました。ポイントとなるのは、仁と礼です。
仁はまず人が二人いることを意味します。人間は、他者という存在を通じて自分を認識しています。孔子は最高の道徳を仁とし、仁とは人を愛すること、とくに親兄弟家族への愛を根本的なものとし、それを他者にまで向ける連帯感が仁となるといっています。礼とは、身の丈にあった行動様式のことです。しきたりや慣習のことを礼とするが、そこに愛情や敬意といった心情がこもることが大切といいます。
論語はのちの儒教に発展します。日本にも輸入され日本人によく読まれたため、日本人の道徳感や感性に影響を与えています。
1回目 2017/1/19
著者: 孔子
著者: 加地伸行
文庫: 270p
出版: 角川文庫
ご拝読ありがとうございました。それでは、さようなら。気をつけて:)
コメント