ウォールデン 森の生活

雨宮崇-ウォールデン-1 カルスタ読書
雨宮崇-ウォールデン-1

ポイント

・最善を尽くして生きる

・あるがままの自分を受け入れよう

H・Dソロー。1817-1862。アメリカの詩人・ナチュラリスト 。ソローはソローでも経済学者のソローではなく、19世紀アメリカの思想家のソローの本です。

コロナによって郊外に住む人や自然を求めて地方に住もうと考えている方、今の生活で色々と溜め込んでしまっていいる方におすすめの本です。装丁は岩波文庫さんのものが好みでしたが、読みやすさ重視で小学館さんのものを選択しました。

この本は社会生活を離れ、2年半にわたって森の中でソローが自給自足した経験を綴ったものです。森の中での生活では、基本的に必要なものは食料も含め自分で全て作り、読み継がれてきた数冊の古典と共に生活を送ったそうです。ソローの緻密なスケッチが挿絵として使われていて、繊細さがうかがえます。彼の思想は後の時代の詩人や作家に大きな影響を与えたそうです。

ソローのメッセージは一貫して「最善を尽くして、あるがままの自分で生きよう」です。たとえ無一文になってとしても、ソローのように森の中で最低限の暮らしができると思えれば、逆に開き直れて勇気がでてきます。

個人的に上巻第3章の「読書について」では、「限界まで自分を高めて読む、最高に目覚めた、最高にどきどきする読書の時間を持とうではありませんか。」などスパルタンな文章が多く、森の中で必死に晴耕雨読をするソローの気概を感じます。

このご時世、家にいることも多く、ソローレベルの断捨離は出なくとも、最低限の良いものを揃えて生活したいと思っています。部屋にキャパシティ以上のものをおくことは脳に負担をかけるので疲れやすくなるそうです。緑も植物を置きましょう。

「Life isn’t about finding yourself; it’s about creating yourself. So live the life you imagined.」

「It is as hard to see one’s self as to look backwards without turning around.」

「Live your life, do your work, then take your hat.」

1回目読了  2020/12/12

それでは、さようなら。気をつけて:)

著者: ヘンリーDソロー 翻訳: 今泉吉晴 出版: 小学館 文庫: 上445p 下437p

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